島津鉄道でしょう。

鉄道模型(Nゲージ)関連で製作したもの等々


    ◆ 既製品の改造は全て自己責任で行いましょう。     

鉄道模型のジャンク品を再び買って、今度こそ後悔する

先日再び立ち寄った、お宝だの鑑定だのという中古ホビーを扱う大きな
お店にて、比較的格安のジャンクNゲージを発見した。

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KATO 10-182 253系 成田エクスプレス 直流特急形電車   
ショーケースでは無い普通の棚に無造作に置かれ、中身が見れるよう
ビニールラッピングされたパッケージには、KATOの6両セットながら
¥3980-という、訳あり感漂わせる値札と、前回と同じ様にモーター不動・
ライトちらつき多い、とのメモ書きがある。

値段からしてどんな状態なんだろう? と考えながらも、ラッピング
越しで中身を確認すると、ボディに目立った汚れは無さそうである。
パンタ等の一部欠品はあったものの、手荒に扱ったかのような外装の
傷はさっと見た感じでは無さそうであった。

 

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ライトはどうせ作り直すつもりだし、問題は動力と外装だけだろうという
ことで、手持ちのジャンク車両からのドナドナや、ASSYパーツの用意、
最悪パーツの自作でまたどうにかなりそうな気がしたので、動作チェック
関係なしに購入することにした。

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ジャンク品を買う時に当然意識しなければいけないことは、前回話した
通り
である。

ジャンクでも買おうと思う人についても前回話した通りである。


とりあえず今回もまた分解清掃をし、必要箇所を修復しながら新品だった
頃の状態まで出来る限りで近づけることにした。手始めにボディの汚れを
落とす作業にかかった。

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といっても全体的に汚れは少なく、食器洗い洗剤を薄め、綿棒で軽くこする
だけである。

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車体に貼るシール(インレタ)は元々別売りらしく付属はしていなかった。
以前のユーザーはその辺に関しては気にしてなかったのだろう。


次に本丸である動力周りに取り掛かる。レールに乗せ通電した際、動力は
当然ながら動かないのだが、標準装備である豆電球型の室内灯すらも
光ってはいなかった。

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仕方ないので、動力車を完全分解しモーターに直接電気を流してみる。
すると勢いよくモーターが回り始めた。どうやらかろうじてながら
生きていたようだ。室内灯も同じように直接電気を流してやると、
こちらも問題なく光っている。


後は電気の導線をきっちり磨いていくだけである。台車周りを中心に
各接点をコンパウンドで磨いていく。

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暫く磨くとギクシャクしながらではあるがレールの上を走るようには
なってきた。しかしながら、スムーズな動きまでには程遠い状態である。

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磨いてて気になったのは車輪の傷だ。コンパウンドできっちり磨いて
みたものの、前のユーザーの酷使の影響だろうか。薄汚れ感がほとんど
取れず、表面に付いた傷がなかなか消えてくれない。

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仕方ないので車輪に関しては磨きを諦め、他のジャンク車両から車輪を
はぎ取って交換することにした。

 

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ウォームギア周りも埃が絡みついていたのでそれを除去をする。再度
組み立てて動きを確認するも、ギア鳴りが若干気になったのでミニ四駆
グリスを少量だけウォームギアに塗ってなじませる。

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動力が一通り終わったら、次は欠損パーツの修復である。
無くなってるのはパンタグラフ本体と、その土台部分である屋根パーツの
2つである。

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パンタグラフに関しては会社にこだわらなければ入手は簡単そうでは
あるが、屋根パーツに関してはKATOのASSYでボディとセットとなって
おり、手に入れるには送料含みでそれなりの値段がかかってしまう。

しかしながらパーツ自体は細かい凹凸はあるものの、元が塗装なしなので
一色塗で遠目からは気にならないだろう、と思い、真鍮線やゴミ箱内に
放ってあるプラ梱包素材で、似たような物を切った貼ったで作って
みることにした。

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30mm×14mmの適当なプラ板を用意し、その上に配管っぽい感じで真鍮線や
電子パーツの足、避雷器などを貼り付けていく。

その後エナメル塗料で塗り、いそご模型さんにたまたま在庫してあった
KATO製のパンタグラフを乗せて完成。両面テープでモハの屋根にはめ込む。

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手間暇をかけて屋根パーツをさらに作りこんでもよかったが、近づいて
見なければ分からない部分だろうし、ほとんど3両編成で動かすつもりで
いたので、今回はこれを妥協点として修復作業を終了とした。

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車両側面に貼るインレタが手元にないものの、それはいずれ代用品を入手
するか、長野電鉄スノーモンキー向けのを自作するなりして、貼り付ける
予定である。