Nゲージのレールをメンテナンスする
鉄道模型のジオラマで、走行コンディションを維持するのに必要な物といえばレールクリーナーである。
トミックスのマルチレールクリーニングカーなら軌道に落ちてるホコリの吸引、乾湿問わない
レールの磨き等、これ一つでジオラマ内に設置してあるレールのクリーニングは十分機能して
くれるはず。
しかしながら吸引掃除は良いとして、レール研磨に関しては汚れたパッド交換にコストがかかる事、
たくさんの機能を小さな車体に詰め込んだ為でもあるが台車間距離が長く、小半径レールや坂の
はじまり付近等、磨きにばらつきが出たりと不満点がややあり、結局ボロ布を使って手でちまちまと
磨いていった方がきっちり汚れが落とせて、効率的にもまだマシだったりする事が多い。
とはいえ、就寝前の1~2時間程度でほぼ毎日走行させたりしていると、最低でも週1回のペースで
クリーニングカーを走らせないといけない。その都度トンネルやトラス橋を開削して一時間近く
かけて磨くのはちょっと酷である。
一応KATOや津川洋行等のメーカーからもレール上を走らせるだけで磨けるモップがけパーツ、
および車両が出ているものの、お値段が張る割りにレールに押し付ける重さが足りなさそうで
心もとない。そこで効率良くレール磨きができる自作のレールクリーニングカーを製作した。
素材はブリジストンの自動車向けタイヤ用の錘と、ミニ四駆のローラービス、プラ板、台車(KATO製)等である。
これにボロ布を2つ折りにしてセロテープで貼り付け、無水アルコールを染込ませて約1平方メートルのレイアウトを機関車で5,6周引かせると、ボロ布に真っ黒い筋が2本きれいに引かれる。
ブリジストンの錘は5g/個で、10個程度をくっつければそれなりの重さになる。
寸法は横幅が20mmと、布を巻きつける事を考えてもJR/国鉄の車両を走らせるレイアウトなら
シビアに駅のホームを設置していない限り問題無い幅である。もし引っかかったとしてもその
レイアウト専用車両として左右非対称で作り直せなくもない大きさだろう。
構造上踏切で引っかかる可能性はあるが、フラットなコンテナ貨車に乾電池を積むより低重心な
設計なので、ポイント、坂道、カント等の走破性も抜群である。
プラ板を切って穴あけして錘をくっつけるだけの作業で出来るので、もし都合がよければ
マイカーの冬タイヤ交換ついでにブリジストンタイヤ取扱店で錘を分けてもらい、製作して
みてはいかがだろうか。
ちなみに余談だが、お座敷用のレールを清掃する場合、自分は台所で食器洗剤を使って汚れを
落としている。
ポイント等の電気回路のある物は流石に無水アルコールや窓ガラス拭き洗剤で磨かないと
いけないが、普段使いのメンテナンスであるならこまめにスポンジ片手に洗って、天日干しすれば
それで十分である。