パワーパックの自作ついでに機能をちょい足しする
各社5千円前後からで販売されているパワーパックは、実はそこまで難しい構造をしているわけではない。
なので、お座敷レイアウトで複線運用できるよう1つ自分で作ってみることにした。
ネットでは昔ながらの増幅作用を用いたトランジスタ制御や、現在主流のPWM制御など、
組み方の違いを含めると多種多様なパワーパックの回路図がゴロゴロと転がっている。
今回は肝心の制御方法は主流のPWM制御とし、基本的な回路の部分は先駆者の物を勉強
がてらでいくつか参考にさせていただいた。タイマーIC(555)でまず電圧の三角波を作り、
それをコンパレータに介し、可変抵抗の電圧を基準に矩形波を作り、MOSFETで制御する。
しかしネット上で吊るされてる設計図どおりに作るだけでは味気ないので、自分なりに
いいな、と思えるような機能をちょい足ししてみることにした。
まずはコンパレータを幾つか使い、レールへの供給電力ゲージを設置した。
VccからGNDにかけて抵抗を複数並べ電圧の基準点をいくつか作り、そのラインを超える
度にLEDが1つずつ点灯していくといった形である。
そして擬似インバータ音発生機能の搭載である。
TOMIX等の製品として売られている物は高めの周波数を利用して何にも音は出ないのだが、
PWM制御はチョッパの周波数を音の周波数と同じにすることによりモーター等から共振音
を発生させることが出来る。この共振を利用すれば擬似的なインバータ音を発生させる
ことが可能となる。
GTOやらIGBTやら各種実車のVVVF音をいちいち再現するとなると機械的に煩雑でつらいので、
今回は雰囲気重視にシンプルな感じに仕上げることにした。
速度制御のつまみは2連のボリュームを利用し、つまみを回し供給電力を上げていくと
同時に矩形波の周波数を決める抵抗値も変化させていく。
例外となる電車はいくつかあるものの、速度上昇と平行して音階が上がっていくので、
雰囲気だけならこれで十分だろう。
電子回路を格納するケースは近所の¥100均で売られている弁当箱がちょうどよさそう
だったのでそれを利用。見た目は好き嫌い分かれるだろうが、整備性とコストパフォー
マンスは文句無しである。
回路作成:BSch3V